私の家には、ドウダンツツジがあるのですが、比較的、丈夫で育てやすいので、庭に植えて育てている人は多いと思います。春になると小さな花を鈴なりに咲かせるので、たくさん花が咲いていると、近所の人が来てドウダンツツジの話をしたりして楽しんでおります。
樹高も2mくらいの低木になっており、枝が細かく分かれて葉が密に茂るので生垣として利用されるとが多いんです。
実は、この木にも害虫がたくさんついていたことがあるんです。
虫がたくさんついていた年は、他の仕事が忙しかったので、手入れを忘れていたんですが、花のことが気になったので行ってみると、枝にオレンジ色の虫がたくさんついていたんです。このオレンジ色の虫は、皆さんも知っていると思いますが、カイガラムシになります。
カイガラムシって実は、日本では約400種類もいるんです。
カイガラムシをよく見るとわかるのですが、細長い口針を木の幹に差し込んで、
養分を吸汁しながら生活しているんです。
枝にはりついた後は、ほとんど動くことなくその場で養分を摂り続けるので、足が退化していっているんです。
でも、種類によっては、自由に動き回るタイプのものもいたり、孵化したばかりの幼虫の時だけ脚があって動き回り、大きくなるにしたがって脚がなくなっていくものもあります。
カイガラムシって、体長2~8mmほどの小さな虫で、姿かたちはさまざまで、
丸い物や細長い物や殻に覆われたものやふわふわしたものやトゲトゲしたもの
まで色々なタイプがあります。
発生する原因については、風で飛んでくることが一番多いような気がいたします。小さい虫は、風にのって、さまざまなところにいくのでとても厄介になっております。
この虫がたくさん木にいると、やがて、すす病・こうやく病になっていったり、
アリやアブラムシまでも誘引したりするんです。何故かと言いますと、木から必要な栄養分だけ体内に取り入れて、不要な糖分は、排泄物として体外に排出するので、この排泄物には糖分が含まれているので、アリやアブラムシがたくさん集まってくるんです。
私のドウダンツツジにも、この時は、たくさんのアリやアブラムシがいて、さわるのも嫌なほどになっていました。カイガラムシの数がかなり増えておりましたので、急いでこのカイガラムシを駆除するスプレーを散布しておきました。すると、すぐに効果があらわれ、次の日には、全部駆除できました。今は、温暖化で虫たちが増えやすくなってきているので、みつけたらすぐに駆除することをお勧めいたします。